説明が伝わる順番術!仕事が変わる話し方の極意

「うまく説明できない…」「何を言いたいのかわからないって言われた…」
そんな経験、ありませんか? 

ビジネスでもプライベートでも「説明力」は必須スキル。にもかかわらず、学校では「説明の仕方」って習わないんですよね。そんな悩みにドンピシャで答えてくれるのが、田中耕比古さんの著書『一番伝わる説明の順番』です。

この本の魅力は、「言葉選び」や「話し方」ではなく、“順番”にフォーカスしている点。つまり、話す順番を変えるだけで、伝わり方が劇的に変わるというのです。

目次

有名ビジネスパーソンも意識している「順番」の力とは?

この“順番の力”、実は多くの一流ビジネスパーソンが実践しています。

たとえば、スティーブ・ジョブズ。
彼の有名なiPhone初披露のプレゼンを思い出してください。彼は「本日、3つの製品を紹介します」と前置きし、1つ目はiPod、2つ目は携帯電話、3つ目はインターネット通信機能…と紹介したうえで、「これらをひとつにまとめたのが、iPhoneです」と結論を明かします。

この順番が秀逸なのは、「あ、そんなことができるならすごい!」と聞き手の期待を徐々に高めてから核心を明かす構成になっていること。順番ひとつで、聞き手の印象はまったく変わるのです。

こうした実例を見ると、「順番」はただの構成ではなく、相手を動かす力を持つスキルだとわかります。

『一番伝わる説明の順番』の概要

『一番伝わる説明の順番』の概要

本書では、説明がうまくいかない原因として以下の3点を挙げています。

  1. 何をどの順番で説明するかを整理していない
  2. 相手の理解レベルを意識していない
  3. 自分が何を言いたいのか決まっていない

これらの問題を解決するために、著者は「前提をそろえる → 結論・主張・本質 → 根拠・理由・事実 → 補足情報 → 結論・相手に促したいアクション」という5ステップの説明順序を提案しています。

本書の内容を3つのポイントで解説

1. 前提をそろえる

説明を始める前に、相手との前提を共有することが重要です。これには、話す範囲や相手の理解状況、前提状況を確認し、相手が話についてこれるようにすることが含まれます。

2. 結論・主張・本質を伝える

前提を共有した後は、伝えたい結論や主張、本質を明確に伝えます。これにより、相手は話の核心を理解しやすくなります。

3. 根拠・理由・事実を示す 結論や主張を支える根拠や理由、事実を提示することで、説明に説得力が増します。これにより、相手は納得しやすくなります。

読んでみた感想:説明に苦手意識がある人こそ読むべき!

この本のいいところは、単なるノウハウではなく、すぐ実践できる“型”を提供してくれるところ。実際に私も、この「目的→結論→理由→具体例」の順番を意識して会議で話したところ、資料がほぼ同じでも「わかりやすかった」と褒められました。

しかも、プレゼンだけでなく、メール、チャット、1on1など、日常のあらゆるコミュニケーションに応用できるのも嬉しい。説明に自信がない人だけでなく、「もっと伝え方を磨きたい」と思っている人にも超おすすめです。

その他おすすめビジネス書

まとめ

『一番伝わる説明の順番』は、「説明=話し方」と思っている人の認識を根底から覆す一冊。
話し方やスキルを磨くより、順番を変える方が即効性があるというのは、目からウロコでした。

伝える力をアップしたい、職場での評価を上げたい、プレゼンや営業で結果を出したい。
そんな人には、この“順番”の力をぜひ体感してほしいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次