「仕事で成果を出すために、もっとロジカルな思考や方法を身につけたい」――そんな思いから、自己啓発本やスキルアップの書籍に手を伸ばした経験、ありませんか?でも、いざ読んでみると、難解な理論や実践が難しい内容に挫折してしまった…という方も多いはず。そこで今回は、山崎康司さんによる「入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法」を今回ご紹介します。
ロジカルシンキングは成功への近道
「ロジカルシンキングは、ビジネスで成果を上げるために欠かせないスキル」とよく言われますが、実際に身につけるとどのような変化が期待できるのでしょうか?たとえば、アップルのスティーブ・ジョブズが「顧客が本当に求めているもの」を論理的に分析したことで、世界中の人々に愛される製品を生み出し、アップルを革新の象徴として位置づけました。また、アマゾンのジェフ・ベゾスはデータに基づいた意思決定を重視し、効率的なプロセス設計によってアマゾンを世界最大級の企業に成長させました。この成功の裏にあるのが、まさに「ロジカルシンキング」の力です。では、私たちがロジカルシンキングを実践すれば、どのような成果を得られるのでしょうか?たとえば、社内会議で論理的な提案を行い、チームを成功に導けば、上司や同僚からの信頼を得ることができます。また、データや事実に基づいた説得力のあるプレゼンテーションは、クライアントの心を動かし、契約や売上の拡大につながるでしょう。こうした積み重ねは、結果として会社からの評価を上げ、昇進や昇給といった目に見える形で返ってくる可能性があります。さらに、ロジカルシンキングを活用して自己分析を行えば、自分のキャリアの方向性を明確にし、転職やキャリアアップの際に高い市場価値をアピールすることも可能です。例えば、「どのようにチームの課題を解決したか」「どれだけの成果を生み出したか」を具体的に伝えることで、採用担当者の印象を大きく変えることができます。
日本の現場で使えるロジカル解説本
多くのビジネスパーソンが「もっとロジカルな考えや方法を身につけて、仕事のスキルアップを図りたい」と感じています。しかし、実際にはその方法を学ぶことにハードルを感じている人も少なくありません。自己啓発本やビジネス書は数多く出版されていますが、その多くはアメリカやイギリスのビジネス文化をベースにした内容が中心で、日本の職場環境や文化には必ずしもフィットしない場合もあります。特に、バーバラ・ミントさんの名著「考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則」に挑戦したものの、その理論の奥深さや抽象度の高さに挫折した経験がある方もいるのではないでしょうか?
そこで注目したいのが、山崎康司さんによる「入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法」です。
この本は、アメリカやイギリス発のロジカルシンキングの理論をベースにしながらも、日本の職場環境や文化に適応したアプローチを提案している点が大きな特徴です。たとえば、「日本人ならではの曖昧な表現をどう整理するか」「空気を読みつつ論理的に主張を伝えるにはどうすればよいか」など、日本特有のビジネスシーンに役立つ実践的なノウハウが詰まっています。また、この本は特に若手社員にも理解しやすいよう工夫されており、専門用語や難解な理論が多い他の書籍と比べても、とっつきやすい内容となっています。そのため、「ロジカルシンキングを身につけたいけれど、難しそうで手が出せない」と感じている方にも安心して取り組める一冊です。もし、過去にロジカルシンキングの本を手に取ったものの、「難しすぎて理解できなかった」「日本の職場では使いにくいのでは?」と感じた経験があるなら、ぜひ山崎康司さんの本を読んでみてください。ロジカルシンキングの基礎から応用まで、日本人ならではの視点で無理なく学べるため、ビジネススキルの確実なステップアップにつながるはずです。
なぜ、海外と日本人とでライティングの質に差があるのか
「入門 考える技術・書く技術」では、まず「なぜ日本人がライティングを苦手とするのか」という課題に焦点を当てています。この問いは多くのビジネスパーソンにとって共感できるテーマではないでしょうか?日本の教育では、文章を書く際に「正解」が求められることが多く、自由な発想や論理的な構成を意識するトレーニングの機会が限られています。そのため、学校で身につけた文章力がそのままビジネスの現場で通用しないと感じる人も少なくありません。さらに、ビジネスの場では、単なる情報伝達ではなく、「読み手に行動を促す」「複雑な情報を整理して簡潔に伝える」といった高度なスキルが求められます。たとえば、上司に提出する報告書や、クライアントに向けた提案書では、相手が「何を知りたいのか」「どのような行動をとるべきか」を意識しながら構成しなければなりません。しかし、これを実践するには論理的な思考力と、それを文章に落とし込む技術が必要であり、簡単なことではありません。この本では、日本の教育や文化的背景を踏まえつつ、ビジネスの現場で求められるライティングスキルにフォーカスしています。たとえば、「読み手の関心や疑問にどのようにアプローチすればよいのか」「相手が納得しやすい文章の構造とは何か」といった具体的な技術がわかりやすく解説されています。また、アメリカやイギリスのロジカルライティングの理論をそのまま取り入れるのではなく、日本人にとって使いやすい形にカスタマイズされている点も大きな魅力です。このアプローチによって、単なる知識のインプットに留まらず、実際の文章作成に役立つスキルを身につけることができます。「自分の文章が伝わりにくい」「クライアントや上司からもっと説得力のある資料を求められる」といった悩みを抱えている方にとって、本書は大きな助けとなる本です。
人間同士だからロジカルも大事だけと感謝も重要
アプローチ方法を理解した後は、次に「伝えるメッセージをどのように構成するか」という段階に進みます。本書では、このプロセスを支えるフレームワークとして「ピラミッドの基本」の作り方が紹介されています。このピラミッド構造は、ロジカルな文章を作成するための基盤となるもので、メインメッセージを頂点に置き、根拠や詳細を順序立てて展開する方法です。この考え方を習得することで、相手に伝わりやすく、説得力のあるメッセージを構築することができます。さらに、ピラミッド構造で整理したロジックをそのまま文章に落とし込むのではなく、文章にする前の段階でしっかりと練り上げることが推奨されています。これにより、文章作成の際に迷いが少なくなり、シンプルで分かりやすいメッセージが完成します。そして最後の仕上げとして、日本文化に適した文章校正が行われます。ここでは、論理的でありながらも相手への配慮を忘れない、日本ならではの文章スタイルが提案されています。私も特に効果的だと感じ、実際の仕事でも活用しているのが、「感謝のPDF」という方法です。これは、論理的なメッセージの中に感謝や配慮といった人間的な要素を織り交ぜるテクニックです。この手法は、日本文化特有の礼儀や思いやりを表現するだけでなく、海外のビジネスシーンでも高い効果を発揮しました。筆者自身、海外での仕事の経験を通じて、ドライなメールやメッセージよりも「感謝のPDF」を添えたコミュニケーションの方が、物事がスムーズに進む傾向があることを実感しています。たとえば、何かを依頼する際に、単に「これをお願いします」と伝えるのではなく、「ご協力いただき感謝しています。おかげでこのプロジェクトが進展しています」という一言を添えるだけで、相手の受け取り方が大きく変わります。このアプローチは、単なる礼儀に留まらず、相手に対する信頼感や好感度を高め、結果として仕事の効率や質を向上させる効果があるのです。もちろん、仕事の場ではロジカルな内容でメッセージを伝えることが基本ですが、それに加えて感情的な要素をうまく取り入れることで、より深い信頼関係が築けます。人間同士が関わる仕事において、感情と論理をバランスよく組み合わせることが、成功への大きな鍵となるのです。本書で紹介されている「感謝のPDF」のような実践的なテクニックを活用すれば、単なるスキルアップにとどまらず、仕事全体の質を一段と向上させられます。
その他おすすめビジネス書
「話し方ひとつで、仕事も人間関係も劇的に変わる」——そう聞いて、あなたはどう感じますか?「そんなに話し方が重要なの?」と思うかもしれませんが、実際に話し方がうまい人は、チャンスを引き寄せ、良い人間関係を築き、成功を手にしています。今回ご紹介する『人は話し方が9割』では、話すのが苦手な人でもすぐに実践できる「話し方のコツ」が満載!本記事では、そのエッセンスをまとめてご紹介します。

こちらでは、読書を成果に変えるための最強メソッドを紹介しています。具体的な目標設定から効率的なインプット、そして学んだ知識を実生活で活かすためのアウトプット法まで、実践的なアプローチが詳細に説明されています。特に、横断的な読書法や速読テクニックなど、知識を広げる方法も学べます。これらの方法で、読書を自己成長やキャリアアップに役立てたい方におすすめです。

こちらは、ビジネスパーソンに必須の論理的思考を身につけるための「ピラミッド原則」を解説しています。複雑な情報を効率よく整理し、分かりやすく伝えるための方法を学べます。特にプレゼン資料作成やレポート作成に役立つ内容が満載で、日常的にロジカルな文章力を向上させたい方におすすめです。

仕事のプレゼンで、「この資料、ちょっとわかりにくいね」と言われたことはありませんか? せっかく時間をかけて作ったのに、上司やクライアントから思うような反応が得られなかったり、意図が伝わらずに質問攻めにあったり…。そんな悩みを解決するヒントが詰まっているのが、清水久三子さんの『プロの資料作成力』です。 ただ情報を並べるだけではなく、「伝わる」「納得できる」資料にするための理論と実践的なテクニック が、この本には凝縮されています。

まとめ
山崎康司さんの「入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法」は、バーバラ・ミントさんの「考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則」を日本の文化やビジネスシーンに合わせてわかりやすく解説した一冊です。とても理解しやすい内容で、日本人がライティングを苦手とする理由に触れながら、読み手の関心や疑問にアプローチする方法、メッセージの効果的な構成法、さらに文章の質を向上させるための実践的なテクニックが具体的に説明されています。難解な解説本に苦労している方や、ライティングスキルを向上させたい方にとって、ぜひ手に取ってほしい一冊です。